はねこ日記

趣味の話してます。ディズニーや創作活動の話題中心。

【日記】数年ぶりに絵本を購入した話

こんにちは、はね子です。

f:id:haneko873:20220616144551j:image『週刊ディズニードールハウス』の120巻(最終巻)を回収しに定期購読を申し込んでいた書店に行きました。

予定では120巻で終わるはずだったドールハウスですが、なんと+80巻増えてワゴン車が作れるそうです。ほんとは申し込まないつもりだったけれども、ついついチップとデールのフィギュアがあったせいで継続しました。こうやって搾取されんだね。

ちなみに、ドールハウスは前回日記で進捗上げたところから少しだけ進み、3階が完成しました。でも、屋根が辛すぎる……!!(あとなんか失敗したみたいでパーツがちゃんと嵌められなくて困っているところで作業がストップした。とりあえず、遠目で見ればいろいろ大雑把な部分がばれない程度にはうまくいってるので無理やり体裁だけ整える腹積もり)

一応ドールハウスが完成できるだけの部品はそろったので、夏に長期休暇あるためその時ぐらいまでの完成を目指します。あと40巻分くらいため込んでるけど。

 

ドールハウスのことはさておき、御贔屓にしている書店がなんとこの度改装リニューアルをしたのです。某ショッピングモールに入っている書店なので、もともとそれほど広くはないのですが、これまでの倍くらいには店舗が広がっていました。

もちろん週刊冊子を定期購読をしていたため、2週間に1度のペースで訪れており、工事しているのは知ってました。

しかし、予想外だったのは、広がった先に絵本売り場が展開されたということです。

 

実は私、小さいころから絵本が大好きだったんですよね。というか、ディズニー好きな人は多かれ少なかれ絵本好き、ひいては童話好きだと思います。

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なので、ついつい買っちゃったんだぜ。

選んでいるのが『怪物園』という少し不気味なタイトルの作品。

作者は「Junaida」さん。かなり有名な絵本作家さんらしく、展覧会なども催されているようです。

調べてみて驚いたのですが、京都在住の方だそうです。なるほど、どうりで京都の書店のそこそこ目立つ場所に置かれるわけだ。

絵本の何に重きを置くは人それぞれですが、私は基本的にやっぱり「絵」で選びます。

書店に並んでいるときから異様なほど存在感を放つ色彩豊かな怪物たち。

単眼の怪物や大きな角をはやした怪物、ヘドロみたいな怪物まで。

モンスターズインクばりの怪物特集です。でもピクサー作品と違うのは、やっぱり怪物なのでちゃんと気味が悪い。

怪物が出ているシーンは怪物以外はみんな暗めの彩色でおどろおどろしい雰囲気を演出しています。だからこそ怪物の色彩が一段と輝くわけですね。

ただこの絵本は怪物がメインというわけでなく、主人公は3人の子供たち。

怪物の出現で外に遊びに行けなくなった子供たちの空想遊びがさらに異様な世界観を引き出しているわけです。子供パートと怪物パートの色彩のコントラストも絶妙で、とても素敵な絵本でした。

www.junaida.com

気になるけど買うのどうしようかなという方は、まずはこちらの特設サイトをご覧ください。これで予習はばっちりです。

 

さて、せっかくなので絵本語りをしたいなと思います。

先述した通り、私は絵本が大好きでした。クリスマスプレゼントに絵本を要求するくらいには好きだったのです。なお、絵本は教養になるため割と買い与えられていたので、態々プレゼントにするほど絵本がなかったのかと言われればそうではないです。むしろ絵本は一般家庭と比べるとかなり数があったと思います。

初めてクリスマスプレゼントで絵本を要求したときは、親に「他のじゃなくていいの?」と何度か確認されたくらいです。ドールハウスや着せ替え遊びも好きだったのでリカちゃんとかシルバニアファミリーとかを親は推していましたね。

また、私は小学校に存在した絵本のほとんどを読みつくしていたので、当時までの有名どころはほぼ網羅していたといっても過言ではありません。だからこそクリスマスプレゼントとして選ばれる本はほとんど1度読んだことがある本ばかりでした。そりゃあ、親も「絵本でいいのか?」となりますよね。

しかもそれが3年程度続いたのだから親も「今年も絵本でいいの?」と何度か確認していました。それでよいと断固譲らなかった頑固な私。

1・2年目に要求したのは『世界名作アニメ絵本』。正方形の小さな絵本です。このシリーズが大好きすぎて、全制覇したい欲がありました。結局全制覇はできていなかったと思いますが。(今更ながらにコレクター魂が当時から備わっていたことに驚愕する)

私が(というより両親が)主に購入していたのは「永岡書店」のものでしたが、名作絵本は異なる出版社(「ポプラ社」などが有名)でも多数作られているので恐らく当時は100冊程度持っていたと思います。勝手に正方形絵本シリーズと呼んでました。

流石に読んでいたのが小学生までなので内容はだいぶ薄れているのですが、好きだった本の絵はやっぱり覚えているもので、せっかくなのであまり知られてなさそうな作品を1つピックアップしておきます。その他マイナー作品で好きだった記憶があるのは「花嫁になったねこ」「ゆうれいのおひめさま」です。

 

そして3年目はいろいろ詰め合わせセットでした。

読んだことあるものからそうでないものまで本当にいろいろです。

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今もなお家に残っている当時クリスマスプレゼントでもらった絵本の一部がこちら。

既に大人になる過程で捨ててしまったものもあるため、全部が残っているわけではないですが、特に気に入っていたものは残しています。

島田ゆか」さんの『バムとケロ』シリーズや『ガラゴ』シリーズは全巻揃っています。

イラストが可愛らしく、細かい部分に独自のこだわりがちりばめられている絵本です。絵本としての内容も申し分なくほっこりするものですが、何よりも楽しいのは小ネタの多さ。例えば『バムとケロ』シリーズなら主人公2匹と一緒に暮らす小さな犬「ヤメピ」に視点を当てていると、みんながご飯を食べているときに1匹だけソフトクリームを頭にのせて遊んでいるうえコケて落としていたりします。

また、『ガラゴ』シリーズともつながっており、バムケロシリーズだとただのサブキャラがガラゴシリーズだとちゃんと名前のあるキャラだったりします。

あとは何よりもイラストのセンスが光っているので何度読んでも飽きません。

かなり人気シリーズだったので、おそらく知っている方も多いでしょう。

リサのいもうと

リサのいもうと

Amazon

「アン・グットマン」さんの『リサとガスパール』シリーズ。こちらは絵本としてでなく、様々なブランドとのコラボで『ムーミン』や『スヌーピー』などと同じような存在になっていますね。

ゲオルグ・ハレンスレーベン」さんは油絵のようなイラストを描かれており、全体的に柔らかいイラストになっています。少し高飛車な感じのリサの描写が可愛らしくとても好きでした。

この2つのシリーズは小学校で読んでおり、気に入って何度も借りていたから両親もセレクトしたのだと思います。

一方、『ペンギン』シリーズはその年のクリスマスプレゼントで初めて読んだ絵本でした。まだ読んだことのない絵本が久しぶりだったこともあり、ひどく感動し、内容も非常に私好みだったので両親のセレクトに脱帽した記憶があります。

こちらは「ジャック・デュケノワ」さんという海外の方の作品。イラストが可愛らしく見ていて飽きないのですが、この作品の良さは訳を担当している「おおさわあきら」さんのセンスです。

『およぐの だいすき。だい、だい、だいすき。だから、なまえは グングンオヨギくん』や『もぐるの だいすき。だい、だい、だいすき。だから、なまえは アッパレモグリくん』といったようなリズミカルな文章で、読み聞かせに最適です。自分で読むのもいいし、人に読んでもらうとさらに楽しい作品です。

……それにしても動物ものが好き、なんだな。(私はディズニー映画もロビンフッドとかビアンカの大冒険とかを推す人間です)

 

あとは好きな作品をいくつか紹介します。

私の絵本好き原点がこちら「岩崎京子」さんの『十二支のはじまり』。

十二支を覚えられた理由もこの絵本。当時の私は自分の干支を応援していたのですが、大人になって読むと私の干支の動物はなかなかに狡賢い(これで十二支の物語を知っている人は私の干支にピンと来たはず)。

ふんわりしたタッチのイラストで彩色も目にやさしく、動物たちの個性的な表情なども魅力的な絵本です。

最近どの書店でも見かけるようになってきた「マイク・セイラー」さんの『ぼちぼちいこか』。ゆるいカバのイラストがメインになっている通り、イラスト自体はシンプルで見やすいです。

個人的見どころは和訳担当の「いまえよしもと」さんの訳。なんと全編関西弁です!

自分で読むより大人が子供にノリノリになって読み聞かせをしてあげてほしい絵本ナンバーワン。とにかく面白さが売りで、シンプルだからこそ単純で分かりやすく、全世界に通用する作品なのだと思います。

最近は英語Verも登場しており、出てくる単語がシンプルなため英語版でも読みやすく英語に触れ合う機会を作る絵本としても注目できそうですね。

菊田まりこ」さんの『いつでも会える』。こちらも感動必死の作品で最高の一作。菊田まりこさんの作品は他にも『僕のとなりには』や『あの空を』などがありますが、個人的に一番泣ける作品がこちらです。

何かいてもネタバレになってしまうため、正直「是非とも読んでほしい」としか言いようはないのです。本当に心が安らかになります。

「ゆきのゆみこ」さん「上野与志」さんの『わんぱくだん』シリーズ。私も全作品読んだわけではないため、少しにわかな部分もありますが、3人の少年少女の不思議な体験物語。

こちらは我が家にはもう残っておらず、知り合いに譲ってしまったのですが、私は特に『わんぱくだんのゆきまつり』がとても好きで、雪のジェットコースターに乗るシーンは今でも覚えています。

わんぱくだんの3人が仲良く遊んでいるだけで、不思議とほっこりしてしまう可愛らしい絵本でした。(そして私もこういう風に遊びたかったな…と思うときが時々ある)

 

他にもたくさんの絵本と触れ合ってきたのですが、長くなりすぎるためこの辺で!

 

絵本の良さは文章だけではわからないことをイラストで直感的に伝えてくれることだと思います。

実は仕事柄お子さんと接する機会が多くなったのですが、文章を読むのが苦手だという子は結構たくさんいます。それもそのはず、実は日本語って大人でさえまともに使うのが難しい言語なんですよね。

でも、イラストがついていると作者さんの伝えたい意図とかがより分かりやすく伝わります。登場人物の表情や動き、風景の描写、文章の字体にいたるまで最大限に工夫を凝らして作られているのが絵本です。

なので、文章読むのが苦手という子には「絵本とか漫画とかから文章好きになったらいいよ。いずれ読めるようになるからね」と伝えています。実際、私は学生時代に国語で困ったことは一度もありません。(なんなら大学受験も論文だったので国語力のおかげで受かったといっても過言でない)

 

大人になってから絵本を自分のために買う機会が来るとは思ってもいませんでした。

しかし、自分の好きなものの根底にあったのは「物語を読むことが好きだった」のではないかなと今更ながらに思います。ディズニーだってもともとはグリム童話の作品が多いわけですからね。

そして、大人になったからと言って、絵本が詰まらなくなることはありません。

何度読んでも「楽しい」と感じられるのがまた魅力なのだと思います。

 

最近は絵本専門店なども登場し、絵本需要は高まっている気がします。

皆さんもお気に入りの絵本を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

お読みいただきありがとうございました!