はねこ日記

趣味の話してます。ディズニーや創作活動の話題中心。

【日記】レスキューレンジャーの新作映画はディズニー映画の中でもかなり異端だと思う

こんにちは、はね子です。

 

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ (オリジナル・サウンドトラック)

5月20日16時、待ちに待った『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』がDisney+独占配信で公開されました。

 

なお、予告だけで異様なまでにテンションが上がっている私の日記がこちらです。

 

いや、ほんと楽しみで楽しみで仕方がなかった映画がようやく公開された上、実際に配信された映画を見て幸せでいっぱいでしたね。

トレーラーが公開された当初は吹き替えバージョンはもう少し後での公開かと思っていたのですが、なんと吹き替え版も同日公開だったため、しっかりと内容を理解しながら見ることができました。

あと、驚いたのはチップの声優さんは石川界人さんだし、デールは野島裕史さんだったことです。

私は石川界人さんを『ワンパンマン』のジェノス役で、野島裕史さんを『黒子のバスケ』の伊月俊役で認識していたため、声優さんが公開された時点で「イケボ確定やないかい…!!」とは思ってました。実際、とんでもねーほどイケボだった。

普段チップが滝沢ロコさん、デールが稲葉実さんで慣れ親しんだ者として違和感ないか…? と危機感抱いていたのですが、レスキューレンジャーが番組として流行った30年後という設定があったことも相まって全然違和感なかったです。

 

それではここであらすじをご紹介。

一世を風靡したチップとデール冠番組『レスキューレンジャーズ』がテレビ放送を終了して30年後の世界が舞台です。

チップは保険会社の優秀社員として愛犬ミリーと安定しながらも何処か寂しい気持ちで暮らし、デールはブームの過ぎ去った俳優として同じ様に時代に取り残された仲間とその日暮らしをしています。

世間ではアニメーションキャラクターの失踪が至る所で事件となり、捜査を任される警察も事件の全貌を追及できていない事体でした。

ある日、別々に暮らすチップとデールのもとに、レスキューレンジャーズとして一緒に出演していたモンタリー・ジャックからSOSの電話がかかります。

チップとデールはモンタリーとの数年ぶりの再会に喜ぶものの、道を違えたチップとデールの関係性は悪く、特にチップはデールが一緒に呼び出されていることに納得がいかない様子。

電話の詳細を確認すると「どうしてもチーズがやめられなくて…」と告げたモンタリー。彼はチーズの請求が支払えずに悪徳組織にお金を借りており、その借金すら返せなくなっていました。

モンタリーの求めにチップは何かあったら連絡するように告げ、デールから逃げるようにその場を離れた丁度その夜。モンタリーは失踪してしまうのでした。

かつての仲間の失踪をきっかけに再びタッグを組んで動き出すチップとデール。モンタリーが購入していたチーズ店を暴き、人間の警察官エリーの協力を受けながら消えたモンタリーの行方を探すのでした。

 

本作品を見た私の1番初めの感想は「やべぇ、ロジャーラビット皮肉過多verや」です。

アニメーションと実写の融合作品でミステリーのため、予告当初から絶対にロジャーラビットと似ているとは思っていました。作品を見た後の感想としてもロジャーラビットと似ている点は多々見受けられます。というか、本編中にロジャーが登場するので恐らく製作陣もかなり意識しているはずです。

しかし、ロジャーと比べると皮肉の多いこと。正直かなり攻めてます。

元々ディズニー映画はミッキーを初めキャラクター達が「役を演じている」という設定です。ディズニーキャラクターは「キャラクターそのもの」ではなく、ミッキーもドナルドも、そしてチップとデールも皆がみんな俳優なのです。

だからレスキューレンジャーズが番組として本作品で取り上げられるのも普通だし、とある作品ではヒーローだった「彼」が本作においてヴィランになることだって普通にありえるのです。

俳優自身の人気がなくなれば、キャラクターとして演じさせてもらえなくなります。

作中で、レスキューレンジャーの打ち切りにより売れなくなったチップは「人生は何があるか分からない。突然全てを失うこともある。だから保険に入りましょう!」みたいなこと言ってます。夢も希望もないですね。

そして、それは夢と魔法をテーマにしている作品の多いディズニーとは思えないセリフです。もちろん最終的にハッピーエンドで終わるため夢も希望もあるのですが、全体を通してかなり「現実的」なセリフが多いように感じました。ディズニーの語る夢と希望だけじゃ無理という皮肉なようにも捉えられます。

作中ではこの様な現実が重く突き刺さる表現がかなり多いです。そもそも魅惑的なディズニーキャラクターが支払いが出来なくなって捕まっている時点で「うわぁ…」ってなりますよね。

ヴィランになってしまった「彼」の生涯も、人間が忘れる生き物である以上は何度でも起こり、別に「彼」でなくても誰にとっても当てはまる残酷さが印象深かったです。

 

作品として私はかなりトップに入る面白さと思いましたが、人によってはこの様な現実をまざまざと見せつけられるのは結構キツイ作品ではないかなとも感じました。

私個人の総評としては単純に面白いし、利権面を考慮すると製作にかなり気合の入った神作と言っても良いレベル。挑戦的なディズニー作品として一見する価値は高い作品だと断言します。

でも、人にお薦めしたい気持ちはあまりなく、結構賛否分かれそうだから皮肉苦手なら注意してねと警告する気持ちのほうが強めです。

特にヴィランの「彼」をこよなく愛してる方で、「彼」が永遠のヒーローのままでいて欲しい方なら、予告編を見てから覚悟を決めて見た方が良いでしょう。

「まさかこれ…」と予告時にも思っていたのですが、他人の空似を期待してはいけません。紛う事なく「彼」自身として作中では描写されています。

私は「彼」が推しではないですし、それほど特に何とも思っていなかったがために耐えられますが、仮にこれが私の生涯の推しロビンフッドだったら…と思うとゾッとします。好きなレスキューレンジャーズ作品とはいえ間違いなく映画を酷評します。ふざけんなって声を上げるレベルですね。

 

私は今のところレスキューレンジャーズのレビューなどは調べておりません。というか、少し調べるのか怖い気持ちがあります。

これまでに散々述べてる本作のヴィランの件もそうですし、ガジェット関連の設定も割と賛否分かれそうなんですよ。

個人的には気に入った作品のレビューが低かったらショックですよね。なお、私はあんまり気に入らなかった作品だったら真っ先にレビュー見て、「だよね〜」と安心しようとするくらいにはクズ神経の持ち主なので批判するのが悪いとは思っていませんよ。感じ方はそれぞれですし。先があれば嫌いがあるのは当然ですからね。でも、見たいか見たくないかで言えば好きなものほど批判されたくないから見たくないのですよ!!

気に入ったからこそ一般受けしてるか気になるから知りたい気持ちと知りたくない気持ちの攻めぎ合いで悶々してたら感想日記が遅くなりました(なお、ツイステ6章が配信されて必死でシナリオ消化たってのもある)。結局、他の人の評価は一切調べてないっていうね。人気出てくれてたら嬉しいなぁ…。

 

また気が向いたらネタバレ有りで感想記事書けたらなぁと思います。とりあえず今回はネタバレ踏まない程度で思ったことを書き連ねてみました。

もしもこんな感想でも気になってみた方は是非ともディズニー+で視聴してみてください。作品としての出来は本当にディズニー+だけでの配信なのが勿体ないレベルで高クオリティですよ。

 

それでは今回はこの辺で。お読みいただきありがとうございました。