はねこ日記

趣味の話してます。ディズニーや創作活動の話題中心。

【ネタバレ注意】メインストーリー感想 : 真紅の暴君・中編【ツイステ】

おはこんばんにちは、はね子です。

 

今回もツイステッドワンダーランド(以下ツイステ)のネタバレ感想(+考察)を書きたいと思います。紹介記事ではありませんので悪しからず。

本記事は中編になりますので、前編を読んでいない方はこちらからどうぞ。
haneko873.hateblo.jp

 ネタバレを好まない方は以前に書いた記事を読んでもらうか、公式ホームページにレッツゴー。

 

本記事はネタバレ有りなので、『続きを読む』を設定させていただきます。こちらを開いた時点で『ネタバレ上等!!』であることを了承していると判断しますので、宜しくお願い致します。

  

 

 

はじめに

私はツイステをプレイする際、乙女ゲーム(Not恋愛)的に楽しんでいます。なので、当然の如く主人公の顔グラを作成したため、女主人公の『ユウ』が存在します。

こちらの感想まとめでも以前Charatにて制作した主人公のイラストが登場しますのでご注意下さい。

 

episode1 :  真紅の暴君


ユニーク魔法

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暴君リドルがハートの女王の法律を守るために離席したのち、話題は『ユニーク魔法』に変わります。

ユニーク魔法とは、その人個人しか使えない特別な魔法のこと。

リドルでいうと『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』。ハート型の首枷を相手につけることで、その人の魔法を一定時間封じることができる魔法です。ケイト曰く「魔法士にとって魔法を封じられるのは首を失うのと同じこと」。かなり強烈なユニーク魔法です。

さて、このユニーク魔法はとても面白いですよね。

この後、各キャラクターのユニーク魔法がどんどん登場していくわけですが、それぞれ個性があります。

とりわけ寮長たちは原典のヴィランズにより近い能力を有しており、今回のリドルにおいてもまさしく原典『ふしぎの国のアリス』のクイーン・オブ・ハートの名台詞「首をはねよ!」から来ていると分かります。

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いやー、名台詞を魔法にしてしまうセンスは流石です。

物理的に首をはねてしまっては学園ものにおいてかなりグロテスクですが、あくまでも魔法を封じるだけなのでそこに凄惨さはありません。だけど、魔法士にとっての致命傷を与えるリドルのユニーク魔法は処刑とほぼ同義なので、最強格の魔法だと思います。そりゃあ、恐れられるよな。

 

策略家・トレイクローバー

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お詫びのケーキを持ってこなければならないエース。

その上ホールケーキでなければダメということかわかり、金銭面からトレイの協力のもとマロンタルトを作ることになりました。

手伝うつもりのないグリムとデュースに対してトレイの一言。

♣️「マロンタルトは作り立てが1番うまいんだ」

ホイホイ乗せられるグリム(+デュース)。

ところで、トレイはちゃっかり自分の仕事手伝わせてるあたりやり手ですよね。

『なんでもない日のパーティー』用に2~300個の栗集めと皮剥き裏越しと面倒な作業の手伝いを要求しています。絶対狙ってた。

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ほんと、ただでは転ばないのがナイトレイブンカレッジ生。上級生になるほどたちが悪いね!

 

足元は大抵ちゃんと見てない

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栗拾いに来た主人公一行。毬栗を素手で捕まえようとし肉球を傷つけたグリムを見て、素手はないなとトングやカゴを植物園内で探すことにしました。(てか、栗拾いすることくらいわかってるんだから軍手ぐらい初めから持ってこいよ)

意外と広かった植物園ではエースが右側、デュースが左側、そして主人公とグリムが真っ直ぐ奥側を調べることになりました。

そして運命の出会いーーーー…

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まさかの尻尾、踏みつけ。

尻尾だけを器用に通路に出すって最早ワザとだろ。

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素通りしていたらしい。

通路に尻尾出して寝てるのもどうかしてるけど、主人公のふてぶてしさも中々な模様。流石は闇の鏡に導かれただけはありますね。

てか、こんな大きな獣人寝てたら普通尻尾踏む前に警戒するよなぁ……。

踏みつけたお詫びに歯を1本寄越せというとんでもない要求されましたが、最終的に見逃してくれました。

その後の会話内での一幕。

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デュース、ご名答。

 

トレイによるドキドキお菓子教室

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リズミック、めっちゃ和む。

まさかの栗の皮を剥く作業風景がリズミックになってました。エースと主人公は魔法が使えないので手作業ですが、トレイとデュースによる魔法を使った栗剥き作業は演出がとても良かったです。

はじける栗を見てはしゃいでいるグリムも必見。

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なお途中、マロンペーストの隠し味として『オイスターソース』を投入しようと1年生をからかうトレイ・クローバー。爽やか笑顔でしれっと嘘つくヤバイやつ。

ところで、これも原典『ふしぎの国のアリス』から来ていて気づくと楽しい小ネタですね。恐らくディーとダムの双子が語る『セイウチと大工さんの話』または『好奇心の強いカキの話』が元ネタでしょう。

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生まれたて新鮮なカキを使用しております。

セイウチ社長は涙を流して味わいました、ってね。

(子カキは純粋だったとはいえ、このセイウチの顔を見てよくも付いて行こうと思ったよなぁ…)

 

なんでも揃う、ミステリーショップ

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初めて読んだとき発狂した。

原典『プリンセスと魔法のキス』から。ドクター・ファシリエをモデルにしたMr.サムの登場です。

プリンセスと魔法のキス』ってものすごく面白いんだけど、絶対邦題で損してて見てる人少ないんじゃないかなって思う比較的マイナー作品だったので「マジか…!! マジかよ!!」とめっちゃ嬉しかったです。

確か『プリンセスと魔法のキス』はディズニー手描き長編アニメーション最後の作品だったと思うのですが、個人的には3Dアニメーションより手描き派だった私にとっては何となく思い入れの強い作品でした。3Dももちろん良さはあるけど、もう一度手描きアニメーションも復活しないかな〜と願うディズニーファンです。なお、ディズニーの描く動物の動きってほんと研究されまくってるから『プリンセスと魔法のキス』のティアナやナヴィーン王子のカエル時の動きは必見ですよ。(私がケモナー時代のディズニー作品が好きなのは動物の動きが好きだからです)

 

「あの卵は無精卵だから元々孵らないよ」

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購買部からの帰路で再度不良に絡まれる2人と1匹。

扱いを頼まれた大切な卵を落として割ってしまいます。ちなみに絡んで来たのは昼食時に半熟卵が割れたと難癖をつけてきた生徒でした。卵大好きかよ。

デュースが優等生になろうと努力していること、母親思いの好青年であること、キレるとついついかつての不良時代の癖が出てしまうことなど、デュースの情報盛り沢山な展開でした。

今になると『愛すべき単純バカ』という印象ですが、ビジュアル公開時はデュースは生真面目でIQが高く器用そうに見えてたのでギャップ萌えしました。ありがとうございます。

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まぁ、卵とヒヨコのくだりが面白すぎて全部そっちに持ってかれた感あるけど。

 

トレイのワクワクお菓子教室

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ヒヨコの件でガックリしているデュースを横目に、マロンタルトを仕上げます。最後のマロングラッセをグリムが魔法で乗せて、とっても立派なタルトが完成しました。

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ショックを引きずるデュース。こんなに純粋な男をヴィランズと呼んで良いのだろうか。

その後完成のタイミングを見計らってやってきたケイトも含めてマロンタルト大試食会。ちゃっかりおいしいところだけ頂くケイトは流石ですね。

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彦摩呂グリム再び登場。可愛い。

 

薔薇を塗ろう

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ここでトレイのユニーク魔法が判明します。

『薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)』、味や色、匂いなどの要素を上書きできる魔法です。

原典のトランプ兵を彷彿させますね。前編でも少し触れてましたが、白薔薇を赤く塗る作業をしていたのは本来はクローバーのトランプ兵です。ダイヤのケイトではありません。

短時間しか効果がなく、本人は『ドゥードゥル(落書き)』と呼んでいます。一見地味で汎用的、その上効果も短時間。このようにまとめてしまうと確かにクローバー兵の損な役回りを負ってしまったようにも感じますが、トレイの魔法はこの後に威力を発揮します。原典通りではなくインスパイア元とは異なる魅力を引き出す設定作りはとても面白いですね。

 

忍び寄る不穏な空気

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『なんでもない日』のパーティーを翌日に控えた前夜。エースとデュースの1年生が安穏とオンボロ寮で寝泊りしている間に、ハーツラビュル寮では寮長による粛清が続いておりました。

ハートの女王の法律第256条『夜8時過ぎに蜂蜜入りのレモネードを飲んではならない』に違反した寮生10名が首をはねられたと泣きついてきました。

……よくもまぁこんなピンポイントな法律作ったなぁ、ハートの女王よ。

それでいて寮生もまんまとそのピンポイント過ぎる法律を踏み抜いたなぁ(むしろあえてレモネード飲むあたりワザとだろと思ったのは秘密)と何故か感心もしました。まぁ、でも法律自体が全部で810条もあるので、意外性を突いてしたことも下手したら違反になる可能性は大いにおりますね。何にせよ飲み物くらい好きに選ばせろとは思います。

寮生たちの不満は高まり、フォローを入れる上級生も少し疲れた様子。それでも寮長を見捨てないところが彼らの優しさなのでしょう。

 

ヴィランズの魂

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その夜、再び主人公は夢を見ます。夢を見ているのか、鏡に映し出された幻を見ているのか。それは定かではないですが、異世界からきた主人公だけは原典『ふしぎの国のアリス』での一幕を見ることができています。

内容は原典と変わらないので割愛しますが、この夢を見ている主人公の感想が興味深い。

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もちろん選択肢から選ぶのではありますが、この2つの選択肢はどちらもハートの女王の振る舞いに対しての批判や疑問が伺えます。

ヴィランズは悪役。ハートの女王がこのように横柄な態度を取ることも当然の振る舞いです。

そしてツイステッドワンダーランド、とりわけナイトレイブンカレッジにおいてはハートの女王は伝説的存在です。エースやデュースたちが女王の振る舞いを見てどう思うのかは定かではありませんが、主人公の思考だけを読み取るとどちらかと言えば『ヒーロー』的思考だと言えます。闇の鏡に導かれていますが、どうにも主人公の思考はヴィランズとは言い切れない節があります。

ツイステの世界線におけるヴィランズの魂とはどういうものを指すのか、今後も妄想が滾りますね。

 

舞い散る手札

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『なんでもない日』のパーティー当日。

慌ただしく準備を進めるケイトの手伝いをすることになりました。わざわざオンボロ寮に迎えにきてくれるところは面倒見が良い先輩ですが、しっかりちゃっかり仕事を手伝わせます。

そしてここでケイトのユニーク魔法が判明しました。

『舞い散る手札(スプリット・カード)』、自分の分身が作れる魔法です。キャラクター立ち絵は制服、体操着、式典服や実験着などを使って分身を差別化しています。どのケイトが話しているかを衣装差分でわかりやすくしてくれる配慮はありがたかったです。

さて、こちらの魔法も原典のトランプ兵たちがアリスに襲いかかるシーンを元ネタにしていると予想できます。原典でのダイヤのトランプ兵の登場率は少ない印象ですが、女王の手足である兵の役割を寮長の側近ともいえるケイトに与え、魔法もあえてトランプに寄せたところが楽しい発想ですね。

ケイトのユニーク魔法も汎用的で効果時間も短いようですが、使い方次第で非常に役立つ魔法です。トレイといい、ケイトといい個人では目立たなくとも女王を支える縁の下の力持ち的な能力を持っていますね。

 

『なんでもない日』のパーティー

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庭に植えられた赤い薔薇と白いテーブルクロス。ティーポットの眠りネズミともしもの時に鼻に塗るジャム。訳がわからない規律満載のティーパーティーが始まりました。

こちらはマッドハッターのティーパーティーがモチーフのお茶会みたいです。有名なのでほとんど説明不要な気もしますが、誰のお誕生日でもない日を祝うパーティーが『なんでもない日』のパーティーです。変に拗れた理論でアリスが困惑していた例のアレです。流石にいかれた帽子屋と三月ウサギは登場しなかったですが、背景にそれらを彷彿させる描写はありますね。

女王のクロッケー大会などの要素も盛り込んだハーツラビュル寮独自のティーパーティーは、原典のような適当感満載のパーティーではないようです。

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ティーパーティーでは正装を、ということでケイトの粋な計らいによって1年生も寮服を身に纏います。ここで注目すべきはグリム。ちゃんとリボンがハーツラビュル仕様になっていてとても可愛い。

楽しいパーティーの中、エースはお詫びのマロンタルトをリドルに献上しに行きました。

そして事件が起こります。

 

はい、寮長

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ハートの女王の法律・第562条『「なんでもない日」のティーパーティーにマロンタルトを持ち込むべからず』。

また法律違反によってリドルの怒りが爆発しました。

流石にこれには皆絶句していますが、寮長であるリドルの命令は絶対です。何よりリドルは法律を厳守しているだけであるので悪いことをしているつもりはありませんからね。(もっとも法律自体が悪いのだが)

ですので決まって寮生の返事は「はい、寮長」。

怒られるエース達に同情の目を向けつつもケイトがお決まりのセリフを言わせようとするところが個人的にはかなり印象深かったです。

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態度を見るに内心恐らくトレイもケイトもリドルの暴君ぶりには何かしら疑念を持っているようでした。それでもリドルの味方でいる立場なのは他の寮生の様に『ただ恐怖しているから』では無いのがリドルとの絆を感じさせます。リドルが2年生で2人が3年生と言う設定もまた、彼らがリドルよりも大人であることを示していて良いですよね。

 

とはいえ、この時のリドルの台詞はあまりに暴君。成績の優秀さや力の強さは確かに一つの指標にはなりますが、人を完全に縛りつける権力を有するわけでは無いんです。反発されるのも仕方ないでしょう。

 

人の生首はあかん

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パーティーを追い出された主人公達に忍び寄る生首。

いや、これはまじで怖い。確かに原典のチェシャ猫はこういう登場してるけど、あれはマスコット的感覚だからまだ可愛いのであって、猫耳ついた人の生首飛んでたら恐怖でしか無い。

個人的に『ふしぎの国のアリス』の中でも1・2を争う好きキャラのツイステ登場に歓喜する前に、恐怖が勝りました。でも原典リスペクトだとするとすぐに「チェシャ猫やぁ!!!」ってなる要素なので素晴らしい演出です。

 

まとめ

案の定まとまらなかったので中編が挟まりました。一章でこの長さの感想とか書いていたら、まあ後々の章の感想が死ぬほど長くなりそうなので恐ろしいですね。

さて、このあたりからはかなりハーツラビュルメイン回であると分かる展開が続いておりました。導入から自然な流れで上手くストーリーを進展させており、とっつきやすい内容でしたね。

寮長に反発した新入生達が今後どのように対抗していくのか、またどんどん不安を煽っていくインクの存在や予想だに出来ないストーリー展開に目が離せなくなるでしょう。

こんな素敵なゲームをほぼ無料で遊べているのはとてもありがたいです。ほんと、マジ感謝。

 

ところで、序章の感想の際にも述べてましたが、改めてツイステはディズニー要素は少ない…というか気付きにくい作品ですね。もちろん一章は『ふしぎの国のアリス』らしい薔薇塗り作業やティーパーティーがあります。しかし、逆にいえば分かりやすい要素ってそれくらいなんですよ。

私もオイスターソースのくだりに初めは気づかず、ディズニープラスで映画を見直しているときに「そういえばこんなシーンあったな」となりました。思いっきり『セイウチ印の〜』とか言ってるのにね、気付かないもんですな。

私的にはその細かな小ネタを見つけながら製作者がいかにこだわりを持って設定やシナリオを作っているのかを考察するのが面白いです。

ただゲームとして遊ぶだけじゃない楽しみ方として、皆さんも制作サイドのこだわり探しを試してみてはいかがでしょうか?

今はディズニープラスのお陰でほぼ有名作品は見れる状態なのでお気軽に小ネタ探しができますよ。

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しかもなんかコレクションとして特集組まれてたよ、最近気づいた。(私はいつも作品名で検索かけるから気づいてなかった)

 

さて、大変長くなってしまったので今回はここまで。

また後編でお会いしましょう!